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砧村散歩~「西山野(にしさんや)稲荷神社」の初午祭🦊

砧村散歩では、この町の良いところや、砧村の昔のお話などを掲載しています。

今回は「西山野稲荷神社の初午祭」についてです。

現在の「世田谷区砧」は、昔々は「大蔵山野(おおくらさんや)」と呼ばれていました。

谷戸川を境に「東山野」と「西山野」に分かれていました。

これは2月5日(月)の大雪の日の「西山野稲荷」ですね。雪景色が美しいです✨石井伴映理事の撮影です📱

今は「山野(さんや)」という地名はありませんが、「山野小学校」「山野児童館」「山野区民集会所」「山野公園」「西山野公園」などなど、「さんや」を「やまの」と読みかえてはいますが、あちこちの施設や公園に「山野」が残っております。

このホームページにもたびたび登場する「西山野稲荷神社」(砧6‐3)は、山野を「やまの」ではなく「さんや」または「ざんや」と読みます。

昔からの呼び名がかわることはなく、大切に守られてきたのです。

「初午祭」のためにのぼり旗や灯籠が建てられた西山野稲荷です。

「西山野稲荷神社」では、2月11日(日・祝)に「初午祭」が行われました。

砧町町会の石井伴映理事が初午祭の写真を撮ってくれたので、ご紹介させていただきますね。

奉納されたのぼり旗がいっぱい!すごくきれいです🥰

その前に、ところで「初午(はつうま)」って??と思われる方もいらっしゃるかと。

初午とは、2月の最初の「午(うま)の日」をさし、稲荷神(いなりしん)のお祭りが行われる日のことです。

稲がなることを意味する「いなり」から、五穀豊穣や商売繁盛、家内安全を祈願して、各地の稲荷神社でお祭りが行われています。

「お供え物」もたくさんです!中でも目を引くのは「大蔵大根」ですね👀

稲荷神(いなりしん)は農業や商業の神様で、その神の使いが「狐」なのです🦊

狐の好物が油揚げであることから、初午には「油揚げ」や「いなり寿司」を奉納するようになったのですって🦊

「西山野稲荷神社」でも、たくさんのお供え物が用意され、喜多見の氷川神社より宮司さまをお迎えして「初午祭」が執り行われました。

氏子の皆さまが集まりました。小さなお子さんも一緒に🥰

小さなお子さんも一緒に、ご家族で参列された方も多く、とてもにぎやかな「初午祭」だったそうです。

きっと稲荷神様もお喜びですね。

「西山野稲荷神社」には「世田谷名木百選」にも選定された、樹齢二百数十年と言われる「やぶつばき」があり、今年もそろそろ見頃を迎えております。

昨年は2月末あたりがちょうど満開でした。

毎年楽しみな「やぶつばき」です。「やぶつばき」が満開になると、もう春が来ているなぁ、と感じます🥰

皆さま、ぜひ「西山野稲荷神社」にご参拝いただき、満開の「やぶつばき」をご覧くださいね。

この神社は、近隣の数件のお宅によって、源平合戦の時代から途絶えることなくずっと守られてきました。

小さなお稲荷さんですが、朱色がとても鮮やかで、常に大切にされ、きれいに整えられている神社なのです。

稲荷神様にこうべを垂れる氏子の皆さまです。氏子の皆さまの尽力により、つねに神社がきれいに保たれているのです🥰

まさに砧の町の、貴重な文化財なのですね。